B型肝炎の抗体と抗原とは?

B型肝炎の抗体と抗原とは?

そもそも抗体と抗原とは?

そもそも抗体と抗原とは? そもそも抗体とは血液中や体液中に存在する糖タンパク分子を意味し、リンパ球の中のB細胞によって作られます。そして、体内に細菌やウイルスが侵入した場合や細菌やウイルスに感染した細胞を認識した場合は、抗原として認識し抗体は抗原と結合します。抗体が抗原と結合すると、抗体と抗原の複合体を白血球やマクロファージなどの食細胞が貪食して体内から除去します。また、リンパ球などの免疫細胞が結合して免疫反応を起こします。

抗原とは細菌やウイルス 一方、抗原とは細菌やウイルスなどを意味しますが、自己免疫疾患の場合は自分の体を構成している成分が抗原となることもあります。

抗原とは感染症や自己免疫疾患の原因物質 従って、抗原とは感染症や自己免疫疾患の原因物質を意味し、抗体は抗原に取り付いて目印を付け白血球やマクロファージなどの食細胞やリンパ球などの免疫細胞の免疫反応を助けています。

B型肝炎の抗体と抗原とは何

B型肝炎の抗体と抗原とは何 従って、B型肝炎の抗原はB型肝炎ウイルスで、B型肝炎の抗体とはB型肝炎ウイルスに取り付いた糖タンパク分子を意味します。
つまり、B型肝炎ウイルスに糖タンパク分子が取り付くことで目印を付け、白血球やマクロファージなどの食細胞やリンパ球などの免疫細胞が異物を認識し易くしている訳です。
そして、抗原の量や抗体の量を定期的に計測することで、病気の進行状態を把握することができます。
B型肝炎に於いては、HBs抗原・ HBc抗原・ HBe抗原の3種類の抗原とこれに対応する HBs抗体・ HBc抗体・ HBe抗体の3種類の抗体があることは既に述べました。
例えば、HBs抗原が陽性の場合はB型肝炎ウイルスに感染しウイルスが肝臓に住み着いている状態を示し、HBs抗体が陽性の場合はかつてB型肝炎ウイルスに感染したが発症しない状態を示しています。

B型肝炎の場合 B型肝炎の場合は病気の進行が人によって異なることが多いので、定期的な血液検査でウイルスマーカーの量を計測し、B型肝炎の進行状態を把握することは重要なことです。